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ストレスの極み国会答弁

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厚生労働省の中でも最もストレスだったのが国会答弁作成ですね。

厚生労働大臣に対する答弁日というのは2.3週間前になると大体わかるのですが、質問内容に関して前日の夕方以降に知らされることがほとんどです。

だから、答弁日の前日の夕方が恐怖です。夕方になると翌日に質問する大まかな内容を議員やその秘書から直接電話がきたり、もしくはFAXしてきたりします。そして、「門取り」といって、具体的どんなことを聞くのか議員事務所に直接聞きに伺います。

もちろん、与党議員はこっちに合わせて回答しやすい問いをくれますが、野党議員は曖昧にしか答えてくれない上に、回答しにくい痛いとこついてきます。(´^∀^`) この時点で大体、16~19時です。

ここから「問いおこし」といって、議員の質問内容をもとに質問文を作り、複数の上司の了解を得て官房総務課の了解を得ます。これが大体、20時ころかな。

ここで回答作成?とはなりません。完全縦割りな厚生労働省ではその課によって、行ってる業務が異なります。問いによっては「割もめ」といって課どうしで回答作成責任のおしつけあいが始まります。21時~22時まで続きます。

いよいよ、答弁作成の責任所在が決まったら答弁作成。これが大変です。隙のない文章、一言一句根拠が求められます。

「こんなこと過去のいつ、何年何月何日にいったの?資料つくって」

「この数字の根拠は?どこから出てきた、資料つくって」

法令→調整官→課長→局長→官房総務課の順で各2~5回ダメだし喰らいながら、隙のない(当たり障りのない)文章が作られていきます。24時~26時ですね。一番長い時で27時までかかりました。

翌日、国会答弁前の朝6時に大臣説明します。

といった、非常に過酷な作業になります。

国会答弁に限らず、議員から質問、マスコミ対応なども同じような流れです。

今はテレビ電話で議員説明出来るようになったともききますが、普及しているのでしょうか。

臨床研究に携わっていると、論文や学会発表で一体何が言いたいのかわからない文章って嫌われますよね。国会答弁はその反対です。言い切ってしまうと、「あの時、こう言いましたよね」と突っ込まれるため言い切りません。そこにとても歯痒さを感じました。

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