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名著「株式投資の未来」を読むだけで、大金持ちになれるのか?

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私が東京でであった最も尊敬する投資家さんが、前々から勧めてくれていた「株式投資の未来」を読んでみました。前々から読みたいなと思いつつ、題名が難しいそうでびびってました。今回、長く読書時間がとれたので一気に読みました^_^

感想は、、、めっちゃ面白い!!

内容的には著者のジェレミー・シーゲルさんが、過去50年の株式投資を見直して、50年前にどの銘柄に10万円投資し保持し続けた時、最も儲かったのかを調べたものです。

ちなみに数100万円から数億円まで50年前の10万がふくれあがってました。すげー!

「株式投資の未来」はアメリカの大投資家のウォーレン・バフェットがお勧めする本なんです。ウォーレン・バフェットさんはアメリカでもっとも成功した投資家と言われ、総資産はなんと7兆5000億円!!投資に対する厳しい目線で巨富を気づいた方です。その方が投資の本として最もお勧めするのが、この「株式投資の未来」です。

この本の口コミをまとめてみました。

〇ハウツー本ばかり読んでいる人に特に読んでほしい

〇米国株式の勉強中で購入しました。2004年出版にかかわらず、勉強になります。

〇株式投資をする人は必読文献。この後出された本は全てこの本を意識しています。

私が勉強になったこと

  • 必ずしも話題のIT株が投資家を儲けさせる訳でわない。選ぶべきは人気は無いが堅実な株!
  • ドルコスト平均法による長期投資が最良の選択!
必ずしも話題のIT株が投資家を儲けさせる訳でわない。選ぶべきは人気は無いが堅実な株!

これがこの本を読んで最も心に残った内容です。例えばAmazonやMicrosoft、Appleといった誰からみても企業業績が急上昇していて、人気の株を買っても投資家にはあまり利益はないということなんです。著者のジェレミーシーゲルさんが、過去に実際に株を買った場合のシミレーションをしてみて判明した事実です。これはどうしてなのかというと、そもそも人気の株は1株当たりが高く、例え値上がりしても投資家が得る利益は少ないのです。

一方で人気は無いが長年堅実に経営をしている会社の株は1株当たりが安く沢山購入でき、さらに配当金を再投資(株で儲かったお金で株を追加購入)することで株数が倍々に増えていく。再投資することは複利の力を利用でき、株数が多いと言うことは会社が成長した時に一気にお金がふえるのです。

ここで言う複利の力ですが、例えば月10万円を30年積み立てるとします。リターンは年間6パーセント(月々6000円儲かる)とします。配当を受け取ってしまうと30年後手元にあるお金は3816万ですが、配当を再投資すると1億45万1504円になります!!(楽天積立シミレーションで計算できます。https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/simulation/)

アインシュタインもこの世で最も大きな力はと聞かれた時に「複利の力」だと言っています。

そして、人気のない株は1株あたりの上昇率はひくいですが、株の枚数を着実にふやすことで、成長した時のリターンが莫大になります。

例えばアメリカのタバコ会社であるフィリップモリスがすごいです。タバコですから、例えばタバコ被害の訴訟などもかなり多く、心配の種が尽きない、人気のない株でしたが、フィリップモリスはタバコ以外の分野でも堅実に業績をのばしました。例えば、50年まえに10万投資してほったらかして置いた場合(配当は再投資に回す)、50年後にはなんと4億円になっていたらしいです。すげー(笑)

著者のジェレミーシーゲルさんはこういっています。

「半世紀のデータを見る限り、明らかに、時に裏打ちされた企業の成績は、派手な新興企業のそれに勝る。」

また、こうも言っています。

「株主が大いに儲けるのは、その会社がみなの期待を裏切って成長したときである」

じゃあ、いったいどの株に投資すればいいの?

指標のひとつはPER(株価収益率 現在の株価/今年度の株による予想利益)です(1株あたりで考えると、株価が1株当たりの純利益の何倍まで買われているかを示すことになります)。つまりPERが“10倍”であれば、純利益の10倍まで買われていることになり、投資した資金の回収までに“10年”かかると言う見方にもなります。PERが高いほど高い値段で売買されている(人気がある)。ということです。著者のジェレミーシーゲルさんはPER20-30が妥当と結論しています。

そして長らく生きている分野は「生活必需品、ヘルスケア」の分野の会社だと言っています。

ドルコスト平均法による長期投資が最良の選択

この本でもう1つためになったのが、「ドルコスト平均法」という概念です。

名前は難しそうですが、簡単です。ドルコスト平均法とは一定額を買い足していく方法です。たとえば100万円が手元にあったら一気に100万円分の株を買うのではなく、5万円ずつ20ヶ月に分けて買うという方法です。

これがなぜいいのでしょうか?

ただ単に全財産で株を買った後に値下りしたら大変だからというだけではありません。

それもありますが、一定額を買うということは上昇が期待される低価格の株は大量に買って、下落が懸念される高価格の時に株は少なく買うということが自然になされれるのです。

もちろん、長期的に生き残る会社を選ぶことが大切です。

ドルコスト平均法をつかえばバブルの時は抑えめに買い、配当を再投資し、不況のときは大量に買って、配当を再投資に回す。この方がバブルの時は投資は避けようとする人より何倍ももうかることが証明されています。だから、いつから株を始めた方がいいかとあわれると「今」なんでしょうね。

まとめ

「株式投資の未来」を読んでみました。これは著者のジェレミーシーゲルさんが、50年前の過去に遡っていったいどの株に投資していたらどれくらい儲かったのかを分かりやすくまとめた本でした。大切なのは、必ずしも話題のIT株が投資家を儲けさせる訳でわない。選ぶべきは人気は無いが堅実な株!そして、ドルコスト平均法による長期投資が最良の選択!ということでした。興味があれば是非読んでみてください。

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